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創刊の辞

際を究める──
『きわ』を創刊するにあたって*

発起人 赤嶺淳、小泉佑介、根本雅也

教員と学生の、大学と社会の、といった、さまざまな際(きわ)をつなぐ、ゆるやかな環(わ)を構築するため、『きわ』を創刊いたしました。といっても、年に1、2回程度の発信をめざすウェブジャーナルにすぎません。誌名には、学問における学際性はもちろんのこと、質的調査と量的調査という方法論上の境界、中央と辺境といった視点の対立を超えていく意志を込めています。異なる物体が衝突すると、破壊されるものがある一方で、あたらしい「何か」が生まれます。そうした混淆の場が、わたしたちが注視する「きわ」です。みずからを「きわ」に沈め、「きわ」で蠢くものを見極めながら、自分にしかできない面白い学問を創造・構築していきたい、と考えています。「きわ」に魅せられた仲間同士の、愉快な交流を楽しみにしています。

 

 

2024年7月

 

発起人 赤嶺淳、小泉佑介、根本雅也

 

* このウェブジャーナルの立ちあげは、発起人3名が運営する日本学術振興会科学研究助成(挑戦的研究(萌芽))「ノンスケーラビリティ再考——不安定で不確定な現代社会に資する人文社会学の構築」(2024年度〜2026年度,#24K21385)に負っています。

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